営業職をやりたくない理由を考えてみた
新卒一社目の会社を退職してから、早いものでもう6年も経ちました。
ホント早い。
6年前は6年後どころか1年後の自分がどこにいて何をしているのか全く見えず、どん底でしたが、
「捨てる神あれば拾う神あり」とはよく言ったもので、
こんなクソみたいな私でも今ではそれなりに生きています。
タイトルの営業職をやりたくない理由。
ここで書きましたが、苦手なことでも続ければそれなりにできるようになるけど、
それでも営業職に就いていた時のトラウマは忘れがたいものがあります。
現在の職場に、過去に営業職を経験した男性スタッフがいます。
彼と「営業職の何が一番つらいか」ということを話す機会がありました。
私が当時を思い出して、考えつく営業職のつらいことは以下の3つ。
もちろん個人の経験なので、全ての会社の営業職がこんな感じではないはずですが。
1、長時間労働がつらい
うん、これはしんどい。
私のいた不動産会社では長時間労働が蔓延していました。
サービス残業は当たり前。タイムカードは存在していましたが、定時出社・定時退社にするために、月末に全て手書きして提出していました。完全に違法でしょ。
たしか、8:30出社、退社は平均22時頃だったんじゃないでしょうか。
繁忙期は深夜2時まで職場にいるのも当たり前でした。
昼休みはあってないようなものだったので、1日だいたい13-14時間労働。
月の残業時間が100時間と計算すると、年間1200時間のサービス残業。
低く見積もって、時給1,000円とすると、
年間未払い給与は120万円ほど。
切り捨てて、年間100万円としても、3年間で300万円。
退職時の貯金が30万円しかなかったので、
ホント記録は取っておくべき。
ドロップアウト気味に退職するなら、もう自分のことだけ考えて、未払い給与はガンガン請求すべきです。
退職後、ブラック企業との付き合いなど皆無です。
直属の上司は、私が退職してからもそんな環境で働き続け、
脳梗塞で倒れ、半身不随状態になりました。
特に20代の若い方はそんなところに長く居座る意味はありません。
早く次を見つけて辞めましょう。
いろいろ思い出して、愚痴が長くなりましたが、確かに長時間労働はしんどかった。
2、上司からつめられるのがつらい
これもめっちゃしんどい。
私は賃貸部門のカウンター営業だったので、
店舗内での応対時は上司が同一店舗内にいることが多く、
決められない案件があると、もうつめられるつめられる。
「営業職なんてどこでもそんなもんじゃないの?」と思っていたこともありましたが、
そんなもんじゃないです。異常です。
会社内での立場を利用し、パワハラ気味に後輩社員を頭ごなしにつめる行為は、ただのパワハラです。
今はだいぶ図太くなりましたが、当時は「自分ができないから悪い」という考えに陥ることが多く、かなり心を病みました。
後輩社員が心を病む指導しかできない上司は、ただの無能です。
さらに怖いことは、そんなパワハラ環境にいると、自分もパワハラ上司になってしまう可能性が高いこと。
私は3年で辞められたので、まだマシですが、おそらく残っている同期は悪しき慣習や伝統を受け継いで、今では立派なパワハラ上司になっているはずです。
3、休みの日の会社からの連絡がつらい
これはBtoCの企業の営業職のみかと思いますが、
当時はかなりの頻度で休みの日に会社から電話がありました。
「この契約のお客さんから連絡あったけど、進捗はどうなってる?」という連絡がほとんど。
トラブルがあると、そこから休日出社したりもしました。
とにかく休みの日に休んだ気持ちになりません。
結果体の疲れは全くとれず、生産性が下がり、残業が増えるという悪循環。
久々に思い出しましたが、なんなんやあのクソ会社。
以上が私が経験した営業職のつらかったことベスト3ですが、
上に書いた同僚と話していた中で気づいたこと。
自分がいいと思っていないものを売らないといけないつらさ
これが少しずつ心を蝕んでいきます。
特に不動産仲介業なんか最たるもので、
オーナーが持っている物件を紹介して、お客さんに売ったり貸したりします。
しょうもない物件が管理物件なんかになってしまうと、大変。
決めるしかない。
しょうもないオプションの商品も売らなくてはいけませんでした。
(事前消臭プランみたいなやつです)
嘘をつかざるを得ないことも多々ありました。
1回ぐらいなら大したことないのですが、ずっとそんな環境にいると心が麻痺してきます。
一度会議で上司に相談したこともあるのですが、
「会社が売れと言っているものは売らないといけない」みたいなことを言われた覚えがあります。
なんやそれ、思考停止やんけ。
営業職でも、自分が心から素晴らしいと思える商材を扱えるなら、
もう一度飛び込んでもいいのかなと思います。
以上いろいろトラウマがありすぎる私の営業職時代のお話でした。