ぴろ式

31歳、普通のおじさんのブログ

やりたいことなんかない新社会人への3つの提言

さて、世間は春。始まりの季節です。まぁ今年はそんなこと言ってる時世ではないかもですが、弊社にも新卒の方が数名入ってまいりました。私は2009年卒なので、もう11年も前の話です。おじさんになると若い人にアドバイスしたくなるのですが、おっさんから直接アドバイスされるウザさはまだ覚えているので、このブログに書きたいと思います。

適当に就職活動をし、「やりたいことなんかないよ」とあまり将来に希望を持っていない若者への提言です。まぁ、11年前の自分への提言でもありますw

 

① やりたいことなんかなくていい

これにつきます。大人は子どもに夢を聞くことが大好きです。「大きくなったら何になりたい?」「夢は何?」「どんな仕事がしたい?」

もうね、うんざりしますよね。私は子どもの頃から特にやりたいこともなく、上のようなことを聞かれた場合は適当に答えていました。上からの「夢を持て」という圧力が凄まじく、まるで夢を持っていない者がダメであるかのような風潮です。それを大人になっても引きずってる人、多くないですか?

私も夢や目標を持って努力している人が好きです。実際自分もそうありたいと思っています。ワンピースやルーキーズ、あひるの空も大好きですし、夢に向かって努力する姿に涙することもあります。

が、夢を持つ必要はないとも思っています。どっちでもいいんですよね。目の前のことをひとつずつこなし、行き当たりばったりで進んでいく人生があってもいいんです。夢を持って頑張っている人の輝きに、目がくらむこともあります。でも、あなたは今のままでも十分素晴らしいのです。

 

② 得意を伸ばせ

やりたいことはない。が、金を稼がないと生きていけない人が大半です。そういう人はまぁなんとなく1年ぐらい働いてみましょう。1年が途方もなく長く感じる場合は、3か月でもいいです。その期間で自分の得意分野を見つけましょう。得意を見つけるコツは、「周りの人より簡単にできた(習得できた)」「あんまり苦しくない」「ちょっと楽しい」ぐらいでしょうか。ホントになんでもいいんです。

 

11年前の自分を思い出すと、

仕訳入力:間違いを発見するのが早い

メールでの追客:わかりやすい文章や資料作成

ITツールの活用:Excelなど

 

※現在私は財務部門で予算管理を担当しています。BIツールやExcelを駆使し、管理会計用の資料や、経営陣への報告資料を作成するのが主な仕事です。10年前は不動産の営業をしていたのですが、今は割と得意なところに行きついた感じです。もちろん所々で「決断」は必要ですが…。

 

重要なのは「好きじゃなくてもいい」ということです。もちろん「好き」と「得意」が重なる分野があれば最高なんですが、まずは「得意」を重視しましょう。そのうちその「得意」が「好き」を連れてきてくれます。

「得意」が見つかれば、少し勉強してみましょう。勉強の方法がわからない?私のおススメは、街で一番大きな書店へ行くこと。Amazonじゃなくて、リアル書店に行ってください。

凡人が見つける得意分野は、もう誰かが極めてくれています。そして大抵の人はそれを出版という形で残してくれています。大量の本の中から、自分が得意だと思った分野の本を一冊選んでください。そしてそれを読んで勉強してください。「もっと知りたい!」と思えば、もう1冊購入。そしてもう1冊。ほとんどの大人は勉強しないので、本を買って勉強したあなたは、周りより一歩リードしたことになります。

 

③睡眠時間は死守しろ

最後は健康の話です。夜遅くまで働いて結果を残す(がんばってるアピールをする)時代は終わりました。もしあなたが今いる会社がそれを強要してくる会社なら、転職の準備を淡々と始めましょう。つらいところで頑張り続ける必要はないです。

私は夜12時まで働くのが当たり前の会社で3年間勤務しました。ある日会社へ行けなくなり突然退職、その後半年ほどは後遺症で働けなくなりました。若いからと言って頑張りすぎる必要はないです。8時間ぐらい寝られたら幸せですよね。

 

以下は私が好きな小説の一説。人間これぐらいのゆるさで生きてもいいと思います。

「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中にはえる必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、誰がシロクマを責めますか」

 

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

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