できない人をバカにする社会に未来はない
テレビ番組アメトーークの企画に「運動神経悪い芸人」と「踊りたくない芸人」というのがあります。ゴールデンのスペシャル回にも放送されることから、なかなかの人気企画と思われます。
でも私はこの2つの企画が大嫌いです。
2つの企画に共通するのは、運動やダンスが苦手な人にスポットライトをあて、それを笑いものにすること。
これはアメトーークに限った話ではないです。日本のテレビ番組では似たような企画は多くあります。クイズ番組もそうです。間違った人を、出演者全員で笑うシーンはよくありますよね。見ない日はないんじゃないか?と感じる程、笑いの王道になっています。
確かに何も考えずに見ると面白いんです。
彼らがホントに運動神経が悪いのか、踊りが下手なのかはわかりません。でも、その動きや表情などが、滑稽に見え、かなり面白いんです。
でも、そろそろこういう笑い方やめませんか?
できない人をバカにする社会に未来はない
大げさに書いてますが、これは常々感じていることです。
何かを始めたばかりの人は、下手なことが多いです。どうせ笑われるから「人前で披露するなんて無理」って感じてしまうことも多いですよね。
でも、できないからこそ多くの人に見てもらって、フィードバックをもらうべきです。前向きなフィードバックは、成長を加速させるはずです。
できない人をバカにすることは、チャレンジしづらい社会につながっています。トライ&エラーをしづらくしてるんです。
できない人を笑うのではなく、そのがんばりを称賛することが、チャレンジしやすい社会につながり、延いては人々の幸せにもつながっています。
5年程前に話題になった、クリスティアーノ・ロナウドの対応。カメラの前だから紳士的な対応をしたのかもしれませんが、こういう人をもっと増やしていくべきです。(2:25あたりからの対応です)
MTG x Cristiano Ronaldo "Athletic Beauty Project" press conference
身体に染み付いた「できない人を笑う」クセはなかなか抜けるもんじゃないです。が、意識して少しずつやめていきましょう。
上述したアメトーークの二大企画については、テレビ局にクレームは入ってるはずです。クレームもいいんですが、一番いいのは、「そういう企画は見ない」という選択。視聴率が落ちれば、そのうちなくなるでしょう。
※アメトーーク自体は大好きです。是非、「仮面ライダー芸人」や「スニーカー芸人」など、好きなことをおもしろおかしく語る企画をもっと増やしてください!
以上、できない人を笑うのはやめようというお話でした。子どもたちがもっとチャレンジしやすい世の中を作っていきましょう(我々大人もですね)。
ではでは。