ぴろ式

31歳、普通のおじさんのブログ

転職下手な日本人ー積極的に年下の人に教えてもらおう!ー

ひと昔前よりマシになったとは言え、日本では転職がまだ一般的ではない。すぐに転職する人を見て、「根性なし」と心のどこかで思ってしまうのではないでしょうか?私もそのひとりでした。でも、もっと気軽に自分が所属する組織を変えられる社会になれば、今苦しい思いをして働いている人を救える気がします。

 

やはり何かに依存して生きるのって苦しい。日本の子どもたちはその典型で、おそらく学校と家庭が自分の世界のほとんど。今はインターネットが広まって、以前よりは広い世界を見れるようになってるけど(インターネットの一番いいところ)、それでも直接関わる家族や学校の友人、先生などの影響力が一番強いのは言わずもがな。

 

もっと各々が幸せになるためには、気軽に物事をやめる機会を増やすべきだと、のもときょうこさんも下記の著書で述べています。

 

これはまさしくその通りで、私も25歳で会社を退職するまで、自分で辞める決断をしたことは数えるほど。ちょっと嫌だけど卒業までは続けよう、途中で辞めるのは根性なし、私はそんな人ではない、と比較的自分に厳しく生きてきました。

 

勤勉で多少の嫌なことも最後までやり抜く力は確かに尊い。でも、本書のマレーシアの事例にもあるように、やめていく人が多い世界でも、社会はちゃんと機能しているんですよね(もちろん、多少不便は増えるかもしれないけど)。

 

日本社会が少し不便になっても、働いている人がもう少し幸せになってほしい。最近はそう思うようになりました。

 

日本人が転職下手なのは、そもそもやめる経験が足りていないから。確かにそうです。

長く同じ会社にいるほうが、待遇面で「得」なのも、転職に踏み切れない要素のひとつ。

 

あとは何かあるかなといろいろ考えていたんですが、

年下に教えを乞うのが嫌(苦手)な人が多いのでは?と最近思いいたりました(特に男性の場合は)。

 

例えば、33歳の私が未経験の職種、業種にチャレンジした場合、おそらく20代後半の人に指導を受ける可能性が高いです。現場での責任者レベルですね。年下の人に教えを乞う可能性が高い。

転職活動でたまに聞かれたのは、「先輩が年下でも問題ないですか?」という質問。

 

日本では(韓国でもそうみたい)、年齢による上下関係が基本。年上は敬うべき存在です。それが転職なんかすると、年下上司が普通になります。上司は年上に指導しないといけない、部下は年下に頭を下げないといけない。お互い若干ストレスです。

 

おそらく飛び級も留年もない小中学校での横並び教育や、クラブ活動での厳しい上下関係の影響なんだと思います。

 

本の学校教育では、同年齢と友達になり、年上は先輩、年下が後輩が基本。年上は教えてもらう存在であり、年下は教えてあげる存在です。

それが社会に出て、転職なんかしちゃうと、その力関係は一気に崩れてしまいます。

「今更若い奴らに教えてもらうのもなぁ」というクソどうでもいいプライドがボトルネックになり、転職に踏み切れない、もしくは今の環境にストレスを感じてる人って結構多いのではないでしょうか?特に男性(おじさん)。

 

これを解消していくには、教育制度から変えていく必要があるんですが、一個人にそんな力はありません。

であれば、年上に教える経験、年下に教わる経験をコツコツ積んでいくしかないんです。

取り組みやすいのは、年下に教わる経験。

どう考えても、年上に「教えてあげるから」とアプローチするより、年下に「教えてください」と頭を下げる方が楽ですよね。

 

別に今すぐ転職すべき!と説いているわけではありません。いざという時のために、転職を視野に行動すべきなのは反論はないかと思います。本業で実績を積むのはもちろんですが、心の面でも柔軟に準備しておくべきだということです。

 

私は柔道の指導員をしています。小中学生の子どもたちに柔道を教えています。

中学生ぐらいになると、私より体が大きく強い子どもは普通です。1年前まで勝てていたのに、今はガンガン投げられる。それが普通です。

今でも負けると悔しいんですが、最近は「今どうやって投げたん?」とか「技の入り方教えて」「どうやって組むのがいい?」と尋ねるようにしています。33歳のおじさんが15歳の子どもに。私が18歳の時に生まれてきた子どもたちに。

初めは気恥ずかしい部分もあったんですが、やはり教わる経験を重ねていくと慣れてくるんですよね。考えてみると、年齢なんか関係なくて、優秀な人に教えてもらうのは普通ですよね。それが長年の経験から、年齢が行動を制限する足かせのようになってしまっているだけなんです。

 

特に30歳を超えたあたりから、年下に教えてもらう経験を積極的に増やしていくべきです。スポーツ、音楽、勉強、なんでもいいと思います。自分から教わることを求めていかないと、どんどん機会が減ってくる、30歳ってそのぐらいのタイミングです。

 

人生は100年時代です。5年後でさえ自分がどうなってるかは誰にもわかりません。やりたいことがある、受け入れてくれる場所もある、でもそこにいる人の年齢がちょっと…っていう状態はすごいもったいないですよね。

 

以上まとめると、

・幸せになるために、日本人はもっとやめる(転職)回数を増やそう!

・いつでも転職できるよう、年下の人に教わる機会を増やそう!

 

本当は年齢なんか意識しない世の中が一番ストレスフリーなのかもしれませんが…。

ではでは。