ぴろ式

31歳、普通のおじさんのブログ

OJTという名の教育放棄が蔓延している件

OJT=On the Job Training の略ですが、日本の特に接客系のアルバイトでは、これが独り歩きしている印象を持ちます。

 

私のアルバイト歴は、

個別指導塾の講師

和食料理屋のホール兼、調理補助(個人経営)

ガソリンスタンド

キャンプ場の管理スタッフ

レンタカーショップのスタッフ ぐらいですが、

どこも大した研修はなく、初日から現場に放り込まれました。特に、塾講師とガソリンスタンドはそれが顕著で、アルバイト初日から生徒に指導したり、お客様の対応をしたりと、けっこー最初が大変だった思い出があります。

 

OJTで教えますので」と何回も聞きましたが、塾講師もガソリンスタンドも放置の状態が多く、自分で何とかすることを要求されました。ある程度社会経験がある人なら問題ないかもしれませんが(放置への賛否うんぬんではなく)、20年足らずしか生きていない大学生等にそこまで要求するのは、ただの企業側の搾取および教育放棄でしかなく、そこで心が折られる若者も多いのではないでしょうか。

もし1か月足らずで辞めたりすると、「最近の若者は」という世代間ギャップの話になったり、「私は辛い研修期間もなんとか耐えた」という根性論の話になったりして、もううんざりです。

 

私はもう31歳なので「いい大人」の部類に入ると思います。その我々大人が思っている以上に、アルバイトという企業側に体のいい労働力搾取により、傷ついている若者が多いのではないでしょうか。もしアルバイトが原因で心身を病み、本業である学業やクラブ活動にまで影響が出てしまうと、もうホントすみませんとしか言えない。若者を育てていくべき我々大人が、若者をつぶしていく。

 

労働力不足が叫ばれて久しいですが、この悪循環を断ち切るには「今」しかないのではないかと感じています。

どこの企業も人材が不足しています。特に若いスタッフは足りていない印象です。あなたが今のアルバイトをやめても、違うところはすぐに見つかります。捨てる神あれば拾う神あり、です。

中には人材の大切さを理解し、しっかりと研修を行っている企業もあるので、そういうところを選びましょう。有名どころでは、スターバックスなんかは、手厚い研修を行っているそうです。もちろん個人経営のお店でも、しっかり教えてくれるところはあるはずです。

 

私が塾講師をする際に、「バイト感覚ではつとまりません」と偉いさんに言われたことを覚えています。私も若かったので、なるほどな、と思いましたが、よくよく考えてみると、これはおかしい。企業側から時給以上の働きを求めるのはナンセンスです。

我々労働者側が「経験値アップのため、時給以上にしっかりと働こう!」と思い、実際にそういった働き方をするのは自由です。が、それを企業が強制するのはおかしい。そんなところ、どうせブラックです。すぐに辞めて次に行きましょう。

 

もし教育放棄型のOJTで「仕事ができない」というレッテルを自らに貼ってしまっている人には、「ちょっと待て」と言いたい。きっとあなたの教育担当も、違う部署や職場に行って放置されると、何にもできません(中にはなんでも卒なくこなせる人もいますが、凡人には無理です)。

 

悪いのはあなたではなく、クソみたいなOJTを行い、「最近の若者はすぐに辞めちゃうよね」とほざいている企業です。そういった企業を淘汰すべく、すぐに辞めましょう。結果そのほうが社会のためになるのです。